それは決まって、偶然かつ突然にやってきます。
忘れもしない2016年3月、友人とキンプリの応援上映に行った帰りのこと。劇場近くのイタリアンでご飯を食べて、いつものようにオタク話に花を咲かせていました。
「そういえば、今度こんなアプリ始まるらしいで」
「?」
他愛もない話の最中、友人は私に向かって、おもむろに自分のスマホの画面を見せました。そこには「ドリフェス!」のHPが。
「ドリフェス…?てかまたアイドルもの増えるんや…」
「なんか声優も新人っぽい、とりあえず事前登録しようと思う〜」
などと、HPを見つつあれやこれや話していたのですが、結局のところソシャゲ界に数多存在する二次元アイドルもののひとつにすぎないと結論づけました。
それに当時の私は俳優に明るくなく、彼らのことは新人声優だという認識でいたのです。
果たして事前登録したのかはあまり覚えておりませんが、アプリリリース直後に友人と共にインストールし、ちょこちょことプレイしていました。しかし私の中でドリフェス!はまだ中心にはなかった上に、フルボイスを謳っているにもかかわらず演技の違和感がどうしても拭えなかったため、次第にプレイする頻度も減っていってしまいました。
そんな中、リアルドリカの販売中止の知らせが流れました。
三次元のガチャガチャで引いたドリカを二次元のアプリで読み込む。これがドリフェスの唯一無二たる特徴だと思っていた私は、たぶんもうやることはないだろうなあ、とぼんやりと考えた記憶があります。
時は流れ、夏。
「秋からドリフェスのアニメ始まるらしいで!」
大学の帰り道、いつもの友人にそう告げられました。
アニメ?動くの?
てっきりweb配信のアニメだと考えていた私は、地上波で、しかも30分アニメとして放送されることに率直に驚きました。
「もしかしてアニメでも純哉↑くんなのかな?」
「かもしれんな」
正直なところ、興味本位でした。とりあえずアニメ始まったら見てみるか、と軽く頭の片隅に留めておきました。
アニメが始まる直前、スマホを落として壊すというハプニングが生じ、愚かなことにバンダイナムコの会員登録をしていなかった私のドリフェスのデータ(インストールして以来アンストはしておりませんでした)は全て吹っ飛んでしまいました。それまではごく稀にポチポチとライブをプレイしておりましたが、私とドリフェスもいよいよこれまでか、と…
そんな中、ドリフェス!のアニメが放送開始しました。何故かリアルタイムで1話を視聴した自分がいます。ついこの間、これまでか、とさえ思っていたのにどうして。それは今でも分かりませんが、神様が導いてくれた運命なのかな、なんて少しセンチメンタルになってしまいます。
アニメを見てからというもの、転がり落ちるようにドリフェスにのめり込んでいきました。ストーリーは王道なはずなのに…アプリ初期と比べて声のお芝居が上達しているな、もしかしてこれからもっと上手くなるのかな、追いかけてみようかな、アプリももう一度インストールしよう。ドリフェスに対して非常にポジティブになることができました。
ファンミーティング02の開催を知ったのは11月のこと。私にとってまだ東京は遠い場所。それに前日に部活動がある。距離と時間のこともあり、参加してみたい気持ちもありましたが応募を躊躇っていました。
「1月に東京でドリフェスのイベントあるんやけどどうしよう?」
不意に、友人に相談しました。
「いけるやろ、応募してみたら?」
そう背中を押され、とりあえず夜公演だけ、と決めてギリギリ抽選に応募しました。無事当選した私は、めでたく初めてのドリフェス!現場を迎えることになります。
ファンミ02を目前に控えていた私ですが、同じ友人から冬コミに誘われ、軽率に(これもなぜ首を縦に振ったのか全く分かりません)行くことになりました。12月30日。夜の予定は何も無い。さあ、何をしようか?
Twitterを眺めていると、その日の夜にハンサムフェスティバルなるものが開催されると知りました。しかもDearDreamも出演する…?
気づいたらチケットを確保している自分がいました。DearDreamをこの目で見たい、ただそれだけの理由からでした。
行く決断をして、本当に良かった。
今の私があるのは2016年のこれらの出来事のおかげです。ファンミ02以来、行ける現場は全て参加してきました。全国行脚、ファーストライブ、東京も大阪も参加した上映会、おれサマー、初めて全通したファンミ03、TIMM、AGF、リスウフ、BO祭、そして1stライブツアー…
私は地方在住です。それでも、距離を言い訳にはしたくなくて、ここまでやってきました。だって一分一秒でも長く彼らと同じ空間にいたいから。ドリフェスが大好き、その思いに突き動かされてひたすら走ってきました。
やっぱり遠征は大変なのかもしれません。夜行バスは何度乗っても体がしんどいけれど、彼らを見られたらそんな疲れ全部吹っ飛ぶんです。私にきらめきをくれて、本当にありがとう。
今日、2018年2月25日。
彼らはパシフィコ横浜のステージに立ちます。
ここまで連れてきてくれてありがとう、でもまだまだ一緒に最高の先の景色を見ていたい。大好きになってもうすぐ1年半になるけどまだまだ、追いかけ続けたい。
彼らなら、彼ら14人とならどこまでも行けると信じています。
絶対にもっと、高く遠くまで連れて行って!