ふわふわオムライス

愛の深淵をのぞく

初めてのコンサート、初めて大好きな人に会えた日

※なにわ男子アオハルツアーの公演内容に触れております!ご注意ください。

 

2019年12月8日。

わたしはこの日のことを、たとえ今後何があったとしても決して忘れたくないし、
死の間際に見る走馬灯のプレイリストに絶対入れてもらいたい。神様よろしくお願いいたします。

 

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その日は朝から落ち着かなかった。

 

素敵なご縁があり、アオハル仙台夜公演に参加することになっていた…のだけれど。
結局公演前日まで実感の湧かないまま飛行機に乗り、仙台の地に降り立っていたわたしはやはり同じ感情のまま、コンサート当日を迎えた。

 

朝8時。いつも会社へ行く時の数倍、数十倍丁寧に化粧の工程をこなし、まぶたには普段取り入れない青色をそっと忍ばせてみた。
それでもなお、今夜コンサートに行く未来が待っているなんて思えず、
(なぜわたしは今ここにいるんだろう?)と自問自答を繰り返していた。

その日の仙台は晴天。時折冷たい風が吹き付けてくるものの、概ね暖かく、過ごしやすい気候で、きっとコンサート日和と呼ぶに相応しい日。

11時過ぎ、無事に同行の皆様と合流して仙台サンプラザへ。
同行者の方々に「今日が初めてのジャニーズのコンサートなんです…」と打ち明けると、コンサートのあれこれや、ジャニーズならではの文化などを親切に教えてくださった。おかげで緊張もほぐれて、嬉しかったな〜。

 

物販では、ペンライトの概念を覆す形をしたペンライトと、美しいお顔が印刷されたうちわを購入(人生2度目)*1 あとTシャツと生徒手帳………高校卒業して早⚫年、まさか再び生徒手帳を手にする日が来るだなんて予想だにしなかった。

あ〜〜〜〜〜。ジャニーズっぽい。と、グッズたちを抱えながら思った。
「っぽい」じゃなくて、事実、ジャニーズですよ。

購入したグッズをしまうにあたって、何の気なしに持ってきたリリーブラウンの紙袋が役に立った。リリーブラウンの紙袋、横にしたうちわがぴったり収まるのでおすすめです。

 

時間が経つのは速いもので、お昼ご飯を食べたりお話したりしているうちに時計の針はあっという間に17:15を指し、入場時刻。外はもうとっぷり暮れていた。日の入りも早くなったなあ。
こちらへ4列で並んでくださーい、とスタッフさんの指示に従い、どきどきしながら入場を待つ。

 

「同行者は皆様お揃いですか?」
入場口に立ち、慣れた手つきでQRコードを読み取り、発券されたチケットを次々手渡していくスタッフさん。
デジタルチケットって、紙でも発券されるんだ。そして、座席番号は紙のほうに印字されるのね。また新たな知見を得た…

 

いよいよ会場内へ足を踏み入れた。ド緊張。
仙台サンプラザホール内は約2000人を収容できるとは思えないくらい、結構コンパクトな造りで、1階から3階までよく見渡せそうだった。

遂にあとは開演を待つだけ…となったのだが、わたし自身は開演を目前にし、本気で体調が悪くなりそうだった。というか既に悪かった。
心臓はさっきから制御不能だし、うまく息が吸えなくなって浅い呼吸を繰り返していた。あっ、なんか徐々に口の中が血の味で満たされていくんだけど。わたしの体内で何が起こっているんだ?
グロッキー状態ながらも(時間は意識したくない…)と一旦腕時計を外し、スマホの電源を切って、自分の心以外の準備は万端。
腕時計を鞄にしまう前に時間を確認すると、17:45、開演まであと15分。

 

いや、待って、まだあかんって……

狼狽えるわたしのことなんか気にも留めず、時間は刻一刻と過ぎてゆく。

 

そうして遂に開演時刻、18時が訪れた。
徐々に大きくなっていっていた場内BGMの音量はいよいよMAXになり、熱気も最高潮に達して…

さあ、コンサートが始まる!

 

なにかの映像が流れて(内容は記憶から飛びました…)、スクリーン越しにステージにセットされた階段の上に立つ7人のシルエットが映り、一気に幕が落ちて……
いっぱいの歓声を受けて、7人が現れた。

追いかけ始めてからというもの、TVや雑誌で何度も見てきた7人の姿が確かにそこに、存在していた。あなたたちが、なにわ男子…?
マスメディアのなかの人だと思っていたのに。わたしと同じ空間にいる、動いてる…

 

彼らが動く度に、衣装に施された無数のスパンコールが光に照らされ、輝きを放つ。
まるで目の前に満天の星空が広がっているかのようで、とても綺麗だった。

 

「わたし、始まったら絶対泣くと思います…」って開演前に零していたのだけれど、蓋を開けてみれば予想外の展開。
公演が始まっていざアイドルたちを視界に捉えると、湧き起こる感情がオーバーフローしてしまったのか、何も考えられなくなって涙の一滴も出ず、ただただその場に立ち尽くしていた。立っているのがやっとの状態だった。

おそらく、その時のわたしは本当にコンサートに来た客なのか?ってぐらい真顔を貫いていたはず。ペンライトも振れなかったし…
全然楽しそうに見えていなかっただろうなぁ…どうか彼らの視界に入っていませんように。

 

めくるめく非日常に呆然としているうちに、いつしか彼らは一旦ステージ裏へはけていってしまった。
序盤から既にキャパオーバー。先程までステージ上で起こっていた出来事を処理しきれないまま、今回のツアータイトルでもあるアオハルパートへ。
制服姿に着替え、再びステージに立ち、アオハルを歌う7人。

所謂「パブロフの犬」では、ベルを鳴らすと犬が涎を垂らす。わたしの場合、今年のin大阪を何度も見ているうちに、いつしかアオハルを聴くと自然と涙が出る条件反射が完成されてしまった。

 

例によって涙ぐみながらステージを見つめていると、脳内で不意に、序盤での丈くんの煽りが再放送された。

「会いたかったか〜!?」

「…会えたやん」


今頃になって急に実感が湧いてきた。そうだ、わたし、このために仙台に来たんだ。なにわと一緒に #アオハル するために…

 

次元問わず、一概に「アイドル*2」を齧り始めてからは4年程経つけれど、
・アイドルを「観に行く」こと
と、
・アイドルに「会いにいく」こと
両者の違いはわたしのなかでまだ明確に区分できていない。使い分けの基準ってなんなんだろう…とたまに考えてしまいます。

 

でも、「会えたやん」って丈くんが言ってくれたから!
今回はわたしも「会えた」って言わせてください。

彼のことを知ってからというもの、ずっと骨抜きにされてきた。そんな彼がいま、わたしの視線の先に立ってる。ほんものだ。
初めて会えた好きな人、頭のてっぺんからつま先まで、全部、全部かっこよかった!

 

制服衣装に身を包んだ彼らを見ていると、ふと、なんだか自分まで学生の頃に戻ったかのような気分に陥った。どうも、アオハル夢子です…。
なにわ男子と一緒に、青春の追体験

 

正直なところ、コンサートの内容は断片的にしか覚えていない。
何度も行ったことのあるバンドのライブだって、毎度セトリを思い出せない人間だから、自分の記憶力なんて端からあてにしていなかったんだけど…今回も案の定で。

辛うじて残っている記憶たちを一部引っ張り出してきた。

 

◎GUTS!

青いバットを持ってきて、サインボールを客席まで飛ばそうとする丈くん。
初球と2球目は空振り。「もう1回!」って周りにお願いしてからの…3球目で無事バットにボールが当たり、弧を描いて客席まで飛んだ!
追い込まれてから打てる選手は強いよ…
サインボールを無事に取れたかどうか、身体で丸を作って確認してて、それにお客さんが応えたらにっこり笑ってて、可愛かったな。

 

◎オレンジ

曲前、「ペンライトをオレンジにしてください」との道枝くんのお願い通り、一帯オレンジ色に染まる会場。わたしはライブで、会場が1色のペンライトに染まる瞬間が大好きなので、やっぱり今回も会場中を見渡してしまった。綺麗だった~。
ステージ設置の階段に座ってオレンジを歌い上げるメンバー。丈くんのEラインが個人的にめちゃめちゃ好きなのでずっと見惚れていた。

 

Love Rainbow

横一列に並んだ7人それぞれへ、各々のメンバーカラーのスポットライトが降り注ぐところ。客席で揺蕩う7色のペンライトの光の海と相まって、うっとりするぐらい美しかった。絶景。
この演出の考案者に全身全霊でありがとうを伝えたい…

 

仙台夜の挨拶は恭平くん。彼自身が選んだ言葉をしっかりと紡いで、「国民的アイドルになりたい」という想いを伝えてくれて。恭平くんがひとりで話す姿を、わたしはあまり見る機会が無かったので、今回偶然にも彼の挨拶に立ち会えて良かったです。心がじんわりと温かくなる、素敵な挨拶でした!
彼らを知ってまだまだ数ヶ月の身だけど、これからの7人の未来をずっと応援していけたら良いな、って思った。

 

セトリの話。Twitterや雑誌でセトリを拝見したのだけど、デビュー組の楽曲が9割分からなくて、自分がこれまで如何にジャニーズに触れてこなかったのかまたまた痛感させられた。
あんまりにも無知すぎて申し訳なくなり、音源があるものはCDをレンタルしたり、サブスクで購入したりして一通り聴いてから臨んだ。予習のおかげで、いざ公演に参加してもいま彼らはあの曲を歌ってる…って分かって、なんだか嬉しかった。

でも、たとえ分からなくたって、きっと彼らは来たお客さん1人1人が100%楽しむことができるようなステージを創り出せるんだろうな。

(ちなみにレンタルしたCDの返却日を盛大に間違えており、数日後に延滞金11000円を払うことになるなんて、当時のわたしは知る由もない。延滞金を見くびると大変なことになるので、皆様も気をつけてください…猛省…)

 

閑話休題!アンコールで楽天イーグルスの臙脂色の帽子を被って登場した丈くん。
野球きっかけで好きになった身としては言わずもがな、最高でした。
横浜と広島のレポを拝見して、きっと仙台でも同じようにやってくれるんだろうなと思って…ずっと楽しみにしてた丈くんイーグルス、見られてよかった〜。

 

最後の最後、横一列に並んだ7人が手を繋いで、叫ぶ。

「僕たちが〜……なにわ男子〜!!!」

その瞬間、ぱーん!って7色の銀テープが放たれ、夢みたいな2時間は幕を閉じた。

 

終演後。同行者の方々とご飯をご一緒した後、ひとり夢見心地でホテルに戻り、部屋のベッドの上に先程まで手にしていたペンライトと銀テープ、それにチケットを鞄から取り出し、並べてみた。
それらは確かに実体として、わたしの目の前にある。

夢を見ているみたいだったけど、夢じゃなかったんだな。まるで桃源郷にいたかのような素敵な記憶を噛み締めた。

 

なにわ男子もLil かんさいも、想像のつかないくらい多忙な日々を送っているはずなのに。疲れた素振りを一切見せず、笑顔を絶やさずにずっとずっとキラキラしてて…アイドルってすごいなあ、と改めて思った。
生まれて初めてのジャニーズのコンサート、わたしの心に大切な、とても幸せな思い出として刻まれました。

 

 

最後に、公演内でいちばん印象に残った丈くんを…

 

なんの曲のときだったか、どの衣装を着ていたかなど、詳細はさっぱり覚えていないのだけれど、丈くんがステージ下手の端っこに立ったときがあって。(わたしは下手側で見ていました)
そのとき、3階席の最後列にまでしっかりと顔を上げて、目線を送り続けていた姿が本当に素敵で。
会場内の誰ひとり置いてけぼりにせず、全員を楽しませようとしてくれる、幸せにしてくれるその姿は、わたしの大好きな"アイドル"そのものでした。

彼の大きな瞳がスポットライトの光を取り込んで、睫毛の1本1本に至るまでをきらきら輝かせていて、とっても綺麗だったな。記憶が全然ないって言ったけれど、あのときの丈くんの姿は鮮明に覚えています。公演から3週間近く経った今でも幾度も反芻し、その度に幸せな気持ちで胸がいっぱいになります。

 

 

先日のわたしへ。

「実際に見たらどうなっちゃうんだろう?」って書いていたけど、

丈くんのこと、もっと大好きになってるよ!


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おわり!

 

 

 

 

 

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おまけ(?)

 

仙台公演の翌日に行ってきました。
いつか楽天生命パークでも杜の都の牛タンパワーで始球式しようね!


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*1:1度目はドリフェス!のユメノコドウツアー。富田くんのうちわを購入しました。

*2:通ってきたもの:あんスタ、sideM、ドリフェス!etc...